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易について勉強しましたので、まとめます。
勉強に使った本は
“本田 濟 先生著書の「易」 朝日選書 朝日新聞出版” です。
Ⅰ.易経(えきけい)とは 儒教の経書のことです。
経とは・・・縦糸のことで、すじみち=道 という意味です。
道とは・・・人の生きる道
天下国家を治める道
宇宙の奥にひそみ、宇宙を動かしている道
その道を解き明かしたのが「経」である。
「経」とは、聖人が作成、編纂にかかる「神聖な書物」のことで、真理の源泉です。
「易」「詩」「書」「礼」「春秋」を「五経」と呼びます。
漢代~清代(前2世紀~19世紀)に至る2000年の間)キリスト教国における
バイブルのような権威を保っていました。
Ⅱ.易の特徴
1.「易」は占筮(うらない)のテキストである。
- 古代中国では国の大事を決定するのに多く占いに頼りました。
- 朱子は「朱子語類」で次の意味を述べています。
「易」は人のために占って疑惑を断ち切るためのものである。
正しいことで道が二つに分かれて迷うときにだけ占うのである。
悪いこと、私欲のことについて占ってはいけない。
2.処世の智慧に満ちている
物事の起こる微かな兆を示すだけでなく、いかにすれば禍を避け得るかを教える点で処世智の書物である
3.易は一字で三つの意味を含みます
㋐ 易簡(たやすい) :小宇宙たる人間の運命には同じ法則性が流れているので、天地の道は知りやすく、従いやすい。
㋑ 変易(かわる) : 宇宙は刻々と変化する。 人も変化する。
㋒ 不易(かわらない) : 宇宙の動きには法則性がある。
法則性とは:あまたの星の動きには整然とした周期や軌道がある。